テストステロンを増やすホウ素を含む食材や効果を解説

テストステロンを増やすホウ素を含む食材や効果を解説

海外製品のホウ素(boron)サプリを目にしたことがある方もいるのではないでしょうか。ホウ素はミネラルウォーターや食品から摂取しており、医薬品、化粧品、洗剤などにも使用されている日常的に身近な栄養元素です。しかしホウ素は過剰摂取すると毒物として扱われますが、最近では骨粗鬆症の治療や栄養補助食品としても取り扱われています。

本記事は男性ホルモン(テストステロン)とホウ素の関係性を研究した論文を元にホウ素の男性ホルモンに関わる効果や推奨摂取量など解説していきます。

目次

ホウ素とは

ホウ素とは骨の成長と中枢神経系の機能向上、関節炎の炎症の緩和、ホルモン作用を促進する栄養価の高い生物活性元素です。人体の組織および体液中のホウ素はホウ酸(98.4%)が大部分と占めています。ホウ素の体内の総含有量は3~20mgとなっており主に心臓、骨に存在します。

ホウ素の含有量は爪や髪の個人の健康状態によって異なります。健康な骨では56ppmでしたが関節炎のある骨では3ppmとなっており、人の健康を示す栄養素ともなります。

テストステロンが増えたホウ素の臨床試験

1日10mgを7日間続けてテストステロン値が増加した

2011年のテストステロン値とホウ素の補給に関する研究で29歳~50歳までの健康な男性8名に7日間毎日10mgのホウ素(ホウ酸ナトリウム)を投与しました。結果は終了時には血液中の遊離テストステロン値が大幅に増加されエストラジオールの濃度は減少されました。

参考文献 Comparative effects of daily and weekly boron supplementation on plasma steroid hormones and proinflammatory cytokines

1日5mgのホウ素2錠を8週間続けてテストステロン値が増加した

7名と9名の2つの男性グループで1日5mgのホウ素錠剤サプリを2錠(合計10mg)摂取し、開始時、4週間後、8週間後で検査しました。結果4週間後の検査でテストステロン値の増加が大幅にみられました。

参考文献 Elevation of biosynthesis of endogenous 17‐B oestradiol by boron supplementation: One possible role of dietary boron consumption in humans

テストステロンが増えなかったホウ素の臨床試験

ホウ素の摂取について総テストステロン値が大幅に向上しない研究結果もあります。

20代のボディービルダーの研究ではテストステロン値の大幅な向上はなし

20~27歳の男性ボディビルダー19名を対象にした臨床試験ではホウ素サプリを摂取した群に大幅なテストステロン値の向上は見られませんでした。試験内容は「A.筋トレとホウ素サプリ摂取群10名」「B.筋トレとプラセボ群9名」に2グループに分け7週間筋トレを行いました。A群は日に2.5mgのホウ素サプリを摂取しました。結果、両群ともに総テストステロン、除脂肪体重、スクワット、ベンチプレスのRMは向上しました。

日頃から激しいトレーニングや栄養管理をしていてテストステロンレベルが高い男性にはホウ素をさらに摂取しても効果はほぼ見られないと考えられます。

参考文献 The Effect of Boron Supplementation on Lean Body Mass, Plasma Testosterone Levels, and Strength in Male Bodybuilders

ホウ素を多く含む食材

ホウ素は天然の果物、野菜、ナッツ、豆類に多く含まれます。ppmという液体の微量の濃度を示す単位で表示されます。

1ppm=0.0001%

下記はホウ素を多く含有する食品になります。

食材ppm
アボガド14.3ppm
ピーナッツバター5.87ppm
煎りピーナッツ5.83ppm
プルーンジュース5.64ppm
チョコーレートパウダー4.29ppm

ホウ素の摂取量

一般的に飲食から摂取している量は日々1~3mgとされています。人体におけるホウ素の健康への悪影響は研究中であり世界保健機関(WHO)は健康への悪影響のリスクを引き起こさない可能性が高い摂取量としては以下になります。

体重1kgあたり0.14~0.28mg

ただし国によって食材や資源が異なるのでEUでは成人は1日3mgまでとしております。欧州食品安全機関(EFSA)が安全に摂取できるホウ素の最大量は1人あたり1日10mgとしています。

健康被害が出るホウ素の過剰摂取量

ホウ素は過剰摂取すると健康被害がありホウ酸として体重1kgあたり2.6g投与すると致死量と言われています。食塩の致死量は3gなので比較的近いと言えます。

1日に体重1kgあたりホウ素約25~76mg相当を数日間摂取すると嘔吐、下痢、腹痛など消化器官系に被害がでます。また頭痛や立ち眩み、発疹など症状がでます。

まとめ

ホウ素によりテストステロン値が向上した臨床試験結果はありますが、まだ母数や研究数が少ないのが現状です。ホウ素をサプリメントから摂取する場合は相互作用のあるカルシウムやビタミンが含まれた製品を選ぶといいでしょう。

定期的に臨床試験結果を確認し記事を更新してまいります。

【参考文献】
Update on human health effects of boron

Comparative effects of daily and weekly boron supplementation on plasma steroid hormones and proinflammatory cytokines

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